diary

2018. 05. 05

この手漉き和紙からみえるもの

不思議な感覚だった

感覚でしかない、言葉ではうまく説明できない

この和紙を折って生まれる造形は、これまでぼんやりと頭に浮かぶような、

いわゆる「紙」から作られるものではなかった

わたしの作品は「紙に見えない」しかし「紙だからできる造形」だと言われるが、

何とも言えない絶妙な塩梅で、作品の佇まいを上品にしてくれるハタノワタルさんの和紙のおかげなのである

この素材の力はとても大きい、この和紙の力にORITOのデザインは活かされている

だからこそ、このハタノさんの紙という素材感を意識して造形をつくりたいと思うようになった

試行錯誤には、たくさんの時間と労力と紙を要する

仕入れた和紙の6割は試作で消える

和紙の無駄遣いのように思えて、正直悲しくなることもある

けれど、これを続けることは和紙の未来に繋がるものだと信じて折る

日本の和紙、私たちはもっと活用させる方法を探るべきだ、と思う

わたしは私にしかできないデザインを和紙で叶えていく

「日本の紙のある暮らしも結構いいものだよ」と、作品で感覚的に伝えられるような気がしている

そして、それは見る人に確実に届いていると感じる

わたしたちは普段あまり意識していないだけで、誰しもがモノゴトの機微に触れて感動できる余白を持っている

それって、とても素敵なことだと思う

 

 

 

This post was written by 品田美里

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